このようなお悩みはありませんか?
オーストラリアで看護留学をしたいけど、大学は大変?
日本とオーストラリアの大学の授業の違いは?
なんでこんなにも教育スタイルが違うの?
お答えするのは

教育の方法が違いすぎてメンタルやられたDashです。
僕は日本とオーストラリアの大学の授業がまったく違うことから、かなり悩まされました。何も知らないと身体的、精神的にもやられることになります。
この記事では日本とオーストラリアの教育システムの違いを体験した筆者が比較し、その理由から求められている理想の人材像というもの考えます。
この記事を読むことで、、、
日本とオーストラリアの看護教育の違いがわかる
オーストラリアで就職に有利な人材になれる
目次
日本とオーストラリアの看護教育の違い

授業のスタイル
日本とオーストラリアの授業のスタイルはそれぞれ大きな特徴が表れています。
日本の看護学校での教え方はあなたもご存知だと思いますが、先生が教室の前で説明をします。
見慣れた風景ですね。
しかしオーストラリアの先生は、生徒のディスカッションを促す、テレビのMCのような役割をこなします。
よくあるケースでは生徒たちが円形の机につき、事前に渡されたテーマの回答をシェアするというもの。
その他にも

来週はCOPDの人の看護について授業をするから病態、治療、検査、看護について調べてきておいて。
というような、ほぼ全投げの宿題が言い渡されます。
そしてグループごとに1つのテーマを生徒全員の前で発表するという感じです。
つまり毎日毎日プレゼン、プレゼンです。それを3年間繰り返すことになるので、人前で話すことにも慣れてきます。
この過程で生徒は自分で調べ、まとめる力を養えるようになります。
もちろん情報が不足している場合には先生がカバーしてくれるので生徒が主体になる学習スタイルでも問題ありません。
成績のつけ方
日本では先生が生徒の成績をつけるために筆記テストを行いますよね。
特に学期末にはテストのために、ひたすら暗記する日々が続きます。
オーストラリアの場合も、もちろんテストはもちろんありますが、テストが筆記試験のみではなく
プレゼンテーション
ディスカッション
作品集の制作
など多岐にわたります。
それぞれの先生によって評価の方法が異なるので、学年ごとにも変わりますし、テストの種類ごとに必要な対応が全く違います。
生徒が積極的にその勉強に参加することで日本で学ぶよりも知識を多く得られると思います。
なぜならインプットとアウトプットがバランスよく構成されているからです。
僕もそうでしたが、よく大学に入ってアルバイトばかりしている学生がいます。しかしそのような姿勢では確実に落第します。
実習スタイル
オーストラリアの看護実習とは、むしろインターンシップの様なものに近いかもしれません。
もちろん給料は支払われませんが、一人の看護師の後についてその人が受け持っている患者さんの全員を一緒に担当することになります。
最初は1人の患者さんを受け持って、段階的に増やしていくわけですが。
日本の看護 | オーストラリア | |
看護実習 | 1人の患者を受け持ち看護計画を展開する | 実践的な技術を重視して注射なども行う |
利点 | 考察を繰り返し知識を深める | 一人の看護師として、すぐに働けるようになる |
それでも日本の看護学校のように一人の患者さんのベッドサイドで椅子に座って、一日中世話をしているわけではありません。
1人の看護師としてすべての業務を体験し、薬の投与や注射なども実践します。この利点はもちろん経験値の大きさです。
すべての実習を修了した時点で一日の流れを理解し、即戦力として働くことができます。
もちろん就職してから最初のうちはトレーニング期間です。それでも日本の新人看護師とはレベルが違います。
その一方で、日本のように患者さんの状態を事細かに考察、プランの立案、改善などを行う時間はないので基礎的な知識の量では劣るように感じています。
また、一見できているように見えても、実は科学的根拠を知らなかったり、習慣として行っているだけということもあります。
このせいで同僚としてハラハラする場面に何度も遭遇したことがあります。
どちらが優れているということは言えませんが、あえて言うならオーストラリアの実習の方が僕は合っていたと思っています。
その他の違い
上で説明した以外にも小さな違いはいくつもありますが、特に学生にとって嬉しかった違いについて説明します。
大学の入試がない
現地の生徒は高校生を修了するときの、留学生はそれぞれの最終学歴での結果を提出して授業料を支払うだけで入学できてしまいます。
日本の大学受験のように地獄の日々を過ごさなくていいのですが、在学中は地獄です。
国家試験がない
これを最初に聞いたときにかなり驚きました。大学で3年間勉強して書類を日本の看護協会のような団体に提出するだけで看護師になれてしまいます。
あのめちゃくちゃ分厚い問題集を解きまくらなくてもいいんです。
これはオーストラリアの教育制度に自信があるからだと思いますが、学生にとっては試験が少ない方がいいので、ありがたいです。
休暇中に宿題がない
オーストラリアでは12月の初めにその年の期末を迎えます。そして新学期は2月の中頃から。
つまり学生は2か月間以上も時間を持て余すことになります。
多くの学生はアルバイトをしているようです。また、病院や介護施設でボランティアをして経験を積む人もいます。
男性看護師は日本に比べて倍ほどいるので、大学でも職場でも男性が肩身の狭い思いをしなくてもいいです。
日本とオーストラリアの看護教育の共通点

学習内容
これはほとんど変わりません。1年目では解剖生理学、栄養学など基礎的な授業が多くあります。
次第に各科の勉強も増えていき、最後の3年目には、ほぼ毎日実習に出かけるのは共通しています。
きつい実習
実習の担当ナース次第でその日が天国になるか地獄になるかが決まるというのは、日本でもオーストラリアでも変わりません。
むしろ同じ人に当たっても、その人の気分や忙しさによって学生の精神的負担は激しく増減します。
そして、特に実習が続く3年目には

こんな思いをしてまで看護師になりたいのか、、?
と自問する日も必ずやってきます。
学生が大変なのは全世界で共通なのかもしれませんね。
教育システムの違いの理由を考える

ここではなぜオーストラリアの教育システムがここまで実践的なことに力を入れているのかということを考えたいと思います。
即戦力が必要だから
どこの国でも似たような状況ですが、特にオーストラリアでは高齢化社会が進み看護師の需要が大きいことです。
また50歳以上の現役看護師が全体の約40%を占めているので、近い将来に若い労働力は今よりも更に必要になると予想されています。
高い離職率
世界的に大きな問題ですが、特にオーストラリアでは看護師の離職率の高さも17%を超えており問題になっています。ちなみに日本では2019年に約10%でした。
例えば1,000人の看護師を雇用している病院では1年間で170人もスタッフがやめてしまう計算になり、人手不足なのは明らかです。
この統計からもわかるように現場では常に労働力が不足し、求められています。
政府の教育方針
このような現状を考慮してか、政府は強く、たくましい労働力を育てようと必死です。
政府の教育方針にもあるように個人の力を伸ばせるような教育システムを目指しています。
そのために海外からの看護留学生も歓迎されているようです。
というよりも、オーストラリアという国が移民なしでは成り立たないといっても過言ではないんです。
まとめ:日本では知識を、オーストラリアでは実践力を求められる。
現在看護留学を考えている人にとってオーストラリアと日本の教育システムの違は気になると思います。
特徴的な違いは3つがありました。
授業スタイル
成績の評価の仕方
実習の違い
これらの違いはそれぞれの国で必要とされている理想の人材を育てる為になのだと感じます。最初は驚きますよ。
それでもそれぞれの国の教育システムの特徴を理解し、いろんなことを吸収できれば看護師としても人間としても成長できると信じています。
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