年齢に関係なく働けるのは多くの人にとって魅力的ですよね。
しかし「海外留学」となると、ビザや語学力など様々な問題があるので難しく感じる方も多いかもしれません。
そこでこの記事ではオーストラリアで看護師として働く年齢制限やビザの取得方法、留学についての情報をまとめました。
ボクがオーストラリアで出会った年齢に関係なく新しいことにチャレンジしている人の体験談もご紹介します。
夢を諦める前にこの記事を読んで、年齢制限を克服する道を探ってみましょう。
オーストラリアの看護師に年齢制限はない

オーストラリアで看護師になるのに年齢制限はありません。
実際にどのような条件が必要なのか、制度とボクが働いている施設の看護師から「実例」を見てみましょう。
オーストラリア看護師の資格要件
オーストラリアで看護師になるためには、看護協会(NMBA)の定める資格を満たす必要があります。
- 犯罪歴の有無
- 英語力の基準
- 継続的な勉
- 臨床経験の新しさ
- 賠償責任保険への加入
この中で資格取得のための条件に「年齢制限」はありません。資格取得後は身体と心が許す限りオーストラリアで看護師として働くことができます。
年齢に関係なく働いている同僚の例
「オーストラリアの看護師に年齢は関係ない」ということを証明してくれる人物がウチの施設にいます。
Marry(オーストラリア人)は50歳を超えてから看護師になり、少し前まで一緒に働いていました。

歳をとって勉強は大変だったけど、チャレンジすればできるわ
「若いときは夜勤(違う職業で)をしていたけど、さすがに今はツラいね。」と、体力的にはデメリットもあるようですが、他の同僚と同じ仕事量をこなしています。
オーストラリアでは英語力や専門知識を身につけることが重要であり、年齢を気にする必要はありません。
日本のように年齢や経験年数による上下関係もありません。
年齢に関係なく働ける職場環境が整っており、年齢差別も許されないことから、安心して働けます。
「看護師になる」には年齢は関係ありませんが、移民に必要なのが「ビザ」です。これには年齢が関係してくるので詳しく見てみましょう。
オーストラリアの「ビザ」には年齢が関係する

オーストラリアの看護師として働くにはビザが必要です。ビザによっては年齢次第で難易度に影響があるので注意しましょう。
簡単に説明すると、オーストラリアのビザ条件から推測すると「30代前後のこれから長く滞在して、しっかり働いてくれる現役バリバリナース」を欲しています。
看護師が取れるビザの種類
看護師が取得できるビザには下のようなものがあります。
- 独立技術ビザ
- スポンサービザ
独立技術ビザはボクを含めて多くの海外で経験のある看護師が狙う永住権です。
スポンサービザは企業や病院がスポンサーとなってビザを取得できます。こちらの方が条件は簡単な場合が多いです。
独立技術ビザに比べて数は極端に少ないので、スポンサーになってくれる病院があればラッキーです。
独立技術ビザに影響する条件
独立技術ビザの審査はポイント制度です。
様々な条件からポイントを計算して65点以上になると、独立技術ビザに申請できます。
その条件とは
- 年齢
- 英語力
- 雇用経験
- 学歴
- パートナーのスキル
これらを含む10項目です。詳しくは移民局のサイトを確認してください。この中から英語力を例に上げると、
年齢 | ポイント |
18~25歳 | 25ポイント |
25~33歳 | 30ポイント |
33~40歳 | 25ポイント |
40~45歳 | 15ポイント |
最も高いのは25〜33歳でもらえる30ポイントですね。
ボクの場合は27歳のときに留学したいと考え始め、準備、留学などを経て33歳でビザを申請したのでギリギリ1番条件が良かったと言えます。
年齢が原因で留学できない?解決法はコレ
注目してほしいのは、あなた次第で合計ポイントが上下するということ。
もちろん25~33歳での申請がベストではありますが、年齢は10個ある条件の内の1つです。
他の人より年齢が高いという理由からオーストラリアで看護師になるのを諦める必要はありません。
年齢による加点が少ないのであれば、他の項目でポイントを狙うこともできます。
もちろん簡単ではないので自分にできそうなことを政府のサイトから確認してみてください。
永住権を狙う場合には、資格を持った移民書士からのアドレスを受けて計画的に行動することを強くおすすめします。
ワーホリの年齢制限は31歳の誕生日まで
看護師さんに人気のビザというとワーキングホリデービザ(ワーホリ)です。
ワーホリとはオーストラリアで働きながら滞在できるシステムです。
しかし年齢制限が31歳の誕生日までなので、この年齢を超えて滞在したい場合は上で紹介したビザに切り替える必要があります。
ちなみにワーホリでは看護師になれません。そのような人におすすめなのは↓
ワーホリで留学ならアシスタントナースという選択肢も
「ワーホリでオーストラリアの医療を経験したい」看護師さんはアシスタントナースになるという選択肢もあります。
アシスタントナースとは日本で言う介護士ですが、働きながらオーストラリアの医療システムや文化を理解できるのがメリット。
当然アシスタントナースでも、英語力や資格が必要になります。
オーストラリアでアシスタントナースのなり方をまとめた記事はこちら
>>オーストラリアでアシスタントナース(介護士・看護助手)になるためのロードマップ|給料から学校費用まで紹介
以上がビザと年齢に関する情報です。ビザや留学には年齢制限があることを知り、自分に適した方法を選ぶようにしましょう。
何かを始めるのに年齢制限はない

「年齢」は新しいことにチャレンジする上での障壁になることがあります。
しかし、オーストラリアで看護師として働くのに年齢制限はありません。
そしてボクは年齢を理由に「やってみたい!」と思ったことを躊躇してほしくないと思っています。
理由はボクが語学学校に通っていたときに出会った台湾人女性です。
【体験談】語学学校で出会った留学生
彼女は台湾出身の50代の留学生でした。
実際の年齢は聞いていませんが見た目はボクの母親ぐらいなので、失礼ながら想像です。
彼女のエネルギーは物凄く、英語はほとんど話せないのにオーストラリアに留学し、自分の子どもぐらいの年齢の人たちと一緒に勉強していました。
日本だと自分の母親と同じ年代の人と友達になる機会はほとんどありませんが、彼女の人柄と新しいことに挑戦する姿は周りを引き込みます。
彼女の話を聞いていると「年齢による負い目」が全くないことに気付きました。
常に自分のやりたいことを探す。楽しそうだからチャレンジしている。それだけなんですよね。その証拠に「歳だから…」というネガティブな言葉は聞いたことがありません。
この姿勢からはたくさん感じとるものがありました。
- いつ、何を始めてもいい
- やるも、やらないも自分次第
- 年齢を理由にやらないのはもったいない
このように接している人に物凄いエネルギーを与える彼女はスゴイです。
そんな彼女、オーストラリアでの生活を終えて台湾に帰国後はマウンテンバイクで山道を走ったり、北海道で日本語を学んだりと、留まることを知りません。
もしあなたが年齢を理由に躊躇していることがあれば、彼女の姿勢からエネルギーを感じてもらえると友達として嬉しいです。