海外生活や看護留学に興味はあるけど「今している仕事を辞めて海外に行くのはどうなのかなぁ」と考えている方も多いんじゃないですか?
どんなことを始めるのにも最適なタイミングがあるように、留学にも適切な時期はあります。
この記事はこんな悩みを持つ人に向けて書いています。
看護留学したいけどタイミングがわからない
看護師1年目だけど留学できるの?
40代だけど留学にトライしたい
オーストラリアの病院で、また新人扱いされるのはイヤ
お答えするのは

看護師5年目で退職して、不安いっぱいでオーストラリアに看護留学しました。
この記事では、筆者が考える看護師がオーストラリアに看護留学するのに「最も適切な時期」をお教えします。
この記事を読むことで、留学するタイミングを見計らって一歩を踏み出せないということはなくなります。そして最初の一歩を踏み出すための、きっかけになればうれしいと思っています。
答えから言ってしまうと、留学するのにベストタイミングは「今」です。なぜかということを説明していきたいと思います。
目次
なぜ「今」が看護留学にとっても一番のタイミングなのか?

冒頭でも書いたように、看護師が「留学するベストタイミングとは?」に対する答えはひとつ。思い立ってその日に動き出すということですね。つまり「今」です。
誤解のないように言葉を選ぶと、オーストラリアで看護留学をするために動き出すのは今です。
現時点(2020年11月現在)の世界情勢などを考えると、実際に移住するのはしばらく難しいかもしれません。しかし、この時期だからこそできることがたくさんあります。それを一つずつ積み上げることで、あなたの留学を絶対に成功に導いてくれます。
よく「思い立ったが吉日」という言葉を耳にしますよね。以前に少年ジャンプに連載されていた”トリコ”という漫画に出てくる主人公トリコの言葉が印象に残っています。
「思い立ったが吉日、それ以外は凶日」
トリコ
思い立った時の情熱はその日がピークで、だんだん下がっていくもの。
人間は元々、意志の弱い生き物で思い立ったその瞬間だけモチベーションがピークなんです。やると決めて、明日の自分に任せてしまうと結局できなくなるんです。
つまり結論をもう一度言うと、看護師が留学するべきタイミングというのは

留学に行きたい!行く!
このように決めたその時です。
そしてボクの場合にとった第一歩目は、、、
目標を決めて紙に書き出す
友達や家族に留学を決意したことを話す
留学エージェントに無料相談の予約を取る
実際に行動を開始して、少しずつ自分を「やらなければいけない方向に追い込んであげる」ことです。1歩目を踏み出せたら、2歩目は意外と簡単に足が出ますよ。
ちなみに
ボクが留学して一番仲良くなったのは、語学学校で出会った台湾人の女性でした。自分の母親ぐらいの年齢の方と友達になることは、日本ではとてもまれだと思います。彼女は常に「次はどんなことをしようか」と考えている強い人で、なぜかウマが合いました。
何か新しいことを始めることのに年齢は全く関係ないというのを身近に感じました。
タイミング?経験?年齢?オーストラリアでは関係ない

オーストラリアを含める西洋文化では職場での経験年数や、社会における年齢は日本ほど重要ではありません。(少なくとも男性にとっては。)
日本では学校や会社に1年遅く入るだけで、扱いが全く変わることよくもありますよね。

テレビでも必ずと言っていいほど、左のように名前の横に年齢が記載されていますよね。
もちろん自分より経験のある人に対して、意見を尊重すること、高齢の方を敬うことは世界共通の常識です。しかし尊敬することと、自分の意見を変えることは全く別の話です。
日本のように無理やり意見を変えさせられるような風潮はありませんし、遠慮もしません。つまりオーストラリアにおいて年齢で関係性に上下をつけることはありません。
日本の職場で人間関係に悩んでいた人にとっては、オーストラリアは仕事のしやすい環境です。
新人ナースにとって看護留学のベストタイミング

時々耳にするのが、今働い病院で働いている1年目や2年目の看護師さんが
長時間労働で身体がツライ
先輩との人間関係で職場を辞めたい
致命傷にならないぐらいでケガしたい(体験談)
これらの理由で留学(退職)を考えています。
ボクの考えでは 1年目、2年目の看護師さんは海外留学するべきではないと考えています。誤解のないように説明すると「年数によって決める」のではなく、その人の経験から判断するべきです。
職場がツラくて仕事辞めたいと言うのは看護師なら全員が考えたことのあることなので、全く不思議ではありません。
日本国内に病院はいくつでもある。
休職によって一時的にその場から離れる。
退職によってリセットする。
という選択肢もあります。しかし一見聞こえのいい海外留学を現実逃避先として選ぶことは本質的ではないと思うからです。
留学後に再び看護師として働きだすまでにお金も時間もかかるし、永住権に有利なポイントが加算されるほど経験年数もない。キャリアアップや経験を積んでいく上では、職場を転々とするのは、時間を無駄にしてしまいます。

人間関係や知識など、また1から始めないといけない。
しかし、それでもどうしても留学したいという気持ちがあるのならボクは大賛成です。
気を病んでまで一つの職場で働き続けるという根性論が嫌いなのと、リスクを承知でやりたいことが見つかる、なんてことは人生においてめったにないと思っているので。
そんな自分の気持ちに素直になれたことを誇りに思って、その意志の力を行動に変えて下さい。
永住ビザ取得のことを考えると、留学は30代で

ほとんどの移民の看護師さんは、この技術独立永住権189という種類の永住権を申請することになります。ボクが保持しているビザもこれです。
最初に何歳でも・いつでも留学できると書きましたが、できれば30代までには留学することをおススメします。理由はオーストラリアの永住権を取るための制度がポイント加算性だからです。
そして残念ですが、移民局によれば189技術独立永住権は45歳以上の方は申請できません。
年齢の他にもオーストラリアで勉強する年数、家族の有無など様々な項目からポイントを加算していくというものです。下の図を参考にして下さい。

これはオーストラリアの移民局が発表している技術独立永住権のためのポイント表をまとめたものです。
そして一番やっかいな点は、ポイントの高い人から優先的に審査するというシステム。

ポイントが高ければ後から提出しても先に審査されます。後出しじゃんけんみたい。
ポイントが高いほど、オーストラリアに利益をもたらす人材の条件に近いからでしょう。
英語がペラペラで医療ミスの心配が少ない
高学歴でオーストラリアの発展の助けになる
若くて病気になるリスクが低く、バリバリ働いてどんどん納税
そしてこのビザにおいてポイントが加算される年齢が45歳以下なんです。
18-25歳 | 25点 |
25-33歳 | 30点 |
33-40歳 | 25点 |
40-45歳 | 15点 |
つまり25-33歳にビザの申請をするのが、ポイントをとる為にベストなタイミングになります。

5点ぐらい大差ないんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、大きな違いがあります。
移民局の発表では2020年の8月の時点で、189ビザ申請のために必要な招待状は、110通しか発行されませんでした。

申請→招待状→本申請→審査という流れです。
それにしてもオーストラリア全体で110通って、、めっちゃ倍率高い!
とツッコどころばかりなシステムですが、現状は非常にシビアで、どの生徒も本気で点数を競い合うわけです。
以上のこのことから、永住権のことを考えると25-33歳がベストなタイミングだといえます。
例えば、、、
4年生の看護大学を卒業し、3年間臨床経験を積むと25歳です。そこから数年間大学に留学してもまだ20代。留学を考える一つのタイミングとして、考えてみてもいいかもしれません。
45歳以上の方でも留学の方法や、ビザの種類によっては申請できるビザがあるので留学エージェントに相談してみるのがいいと思います。
それでも、留学に一歩踏み出せない看護師さんへ
わかります。外国に住むって人生において、とても大きな変化ですよね。ボクも最初は不安しかありませんでした。
家から出て3分でコンビニはないし、スーパーマーケットも夜8時には閉まる。日本の比べたら不便ですよ。みんな英語話してるし、友達もいなくて孤独です。
多くの留学生や海外移住経験者が、「外国に出て初めて日本の良さを実感した」ということはよく聞きます。

ボクもその一人で、いつでも日本に帰りたいです。
それでも、外国も悪いことばかりではありません。これも多くの海外移住者が実感している事実です。そして、ボクはあなたにもこれを一度は感じてもらいたい。
自分の価値観を一掃されるような経験をすると、見える新しい場所があります。言葉では言い表せないようなポジティブな感情が芽生えます。
ワーキングホリデーで1年間滞在する、1週間休みを取って旅行してみる、ということだけでも有意義な体験ができます。
もし、現在悩んでる人がいれば、1歩踏み出してみてはいかがですか?
まとめ:思い立ったが吉日、それ以外は凶日
「看護留学をしてみたいなぁ」と思っている方は多いと思いますが、看護師経験や年齢がネックになってタイミングを探している人は多いようですが、「今」動き出して下さいね。
理由は3つ。
オーストラリアでは経験、年齢による日本のような関係性がないので気にする必要がない。
経験の浅い看護師さんでも、それを補うやる気があれば行動を起こすには充分。
永住権を考えると25-33歳を境目に難しくなるから。
いつがいいか悩んで、なかなか動き出せないでいるよりも、興味があるうちに初めの1歩を踏み出してみてはいかがですか?
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Dash Mel Life では留学を迷っている看護師さんに向けて情報を発信しています。[初心者]オーストラリアで看護留学!渡豪10年目の看護師が完全解説では留学に必要なすべての情報を記載していますので参考にしてみて下さい。
オーストラリアに看護留学した6つの理由とは?現役看護師に聞いてみたでは他の留学生の意見も参考にできますのでご覧下さい。