- アラサーで海外移住するってどんな夫婦なの?
- 夫婦で海外移住した理由は?
- 夫婦で海外移住して何が大変だった?
海外移住に興味があるけど体験談を探しても見つけにくく、夫婦で移住するのがどんなものかわからないことはよくあります。
わが家は2012年にオーストラリアに移住しました。留学生生活は大変だったけど、現在ボクはメルボルンで看護師です。
この記事ではわが家の自己紹介、海外移住をしようと思った理由・留学生活で大変だったことを振り返っていきます。
少し変わったケースなので、これから海外移住を考えている方の参考になるかわかりませんが、わが家の雰囲気をなんとなく感じて頂けると嬉しいです。
30代で海外移住をした夫婦のプロフィール

夫:ダッシュ
- 出身地:大阪
- 年齢:留学当時はアラサー
- 性格:心配性
- 海外経験:旅行でグアムと韓国
- 英語:留学前は全く話せなかった
- 職歴:日本で看護師として5年、オーストラリアで3年働く
- 趣味:食べること
- 好きなもの:ネコ、チーズケーキ
特にこれといった特徴はなし。
海外経験もほとんどない、英語も喋れないただの男性看護師です。
妻:ぽんず
- 出身地:大阪
- 年齢:留学当時はアラサー
- 性格:楽天的
- 海外経験:高校からアメリカに7年間留学。人生の半分は海外暮らし
- 英語:自称・困らない程度(ボクから見るとペラペラ)
- 職歴:ホスピタリティ
- 趣味:マンガを読み漁ること、お菓子作り
これといった特徴のないボクとは違い、妻のぽんずは高校留学をして英語ペラペラ、海外大好きという正反対な人生経験を持った人物です。
そんな2人が出会って結婚するなんて世の中は本当に何が起こるかわかりませんよね。
わが家の特徴

わが家が「他の留学生と少し違うな」と感じていたポイントがいくつかあります。
特に結婚してからオーストラリアに留学したので色々ありました。
- 夫が看護師
- 妻も留学経験がある
- 日本で結婚してから留学をした
- 結婚していきなり別居
夫はちょっと珍しい看護師
日本では男性看護師が増えてきたとはいえ、まだまだ珍しい存在です。そんな男性看護師が留学するのだからもっと珍しいのは間違いありません。
初めから狙っていた訳ではありませんが看護師という仕事は「永住権をとる」ためにはいい選択でした。理由はオーストラリアも日本と同じで看護師の数が足りないからです。
政府は海外の看護師を獲得するために他の職業よりも優先的に永住権を与えていました。
もともと「どこに住んでも仕事をしたい」という理由で看護師になったので、その効果が海外移住でも役に立ったことになります。
ちなみに英語はぜんぜん話せません。地元の駅で外国人に話しかけられたとき「ハハハ」と目を泳がせながら電話がかかってきたフリをしてやり過ごしたトラウマがあります。
あの時はSorryも、何の音も口から出てこず。脳だけが空回り、口は凍り付いたような感覚になり逃げだしたい気持ちでいっぱいでした。
妻も青春時代に留学経験
妻の留学経験もわが家がオーストラリア留学をした上では大きな特徴です。
多くの海外移住を考えている夫婦は2人とも海外経験がない場合が多いと思います。
そんな時に問題になるのが留学生についていく家族の不安が大きいことです。例えば、
- 現地の言葉が話せない
- どんな生活になるかイメージが沸かない
- 友達や親せきと離れる孤独感

海外移住に対する不安はなかったの?

ちょっとは不安もあったけど、また海外に住める楽しみの方が大きかったよ
日本で結婚してから2人で移住
結婚と留学がほとんど同じタイミングで起こったことも変わっています。
わが家の留学の流れはこんな感じ
- 留学の3カ月前に結婚
- それぞれの家で別居(3か月)
- 夫だけ先に留学してホームステイ(3か月)
- 妻も合流してシェアハウスに住む(6年間)
- アパートに引っ越して2人暮らし(今ココ)
両親に「結婚と留学を同時にするなんて聞いたことがない」と言われて反対されました。
しかも結婚するのに、いきなり別居するのはおかしいと。
言ってることはよくわかりますが、社会人だし自分たちのことは自分で決める。その上でなんとか頼み込んで、それぞれの実家に住ましてもらっていました。
なぜなら結婚式から留学まではたった3ヶ月しかないからです。
そのために家を借りて、家具を揃えるお金の余裕なんてありませんでした。
結婚直後の別居という型破り
上でも書きましたが、留学費用を捻出するために新居は構えませんでした。

私に頼るとダメだから最初は1人で3か月間ホームステイしてね
こういうことをサラッと言えるところが凄いですよね。日本人離れしていると思います。
ボクのオーストラリアのホームステイでの最悪な体験談はこちらの記事をご覧ください。
オーストラリアのホームステイで最悪な体験談!ご飯がひどい時の対策
というわけで、新婚にもかかわらず日本国内ではそれぞれの実家暮らし。
オーストラリアで最初の3か月間はホームステイをして、その後も6年間シェアハウス暮らし。
初めて2人で一緒に住んだのは結婚から約7年後でした。

2人きりで楽しい新婚生活をしたかった、よね?

ま、しょうがないよねw
30代夫婦が海外移住をしたホントの理由

夫婦で海外移住を決意した理由はいくつかあります。
ボクが「海外に住んでみたい」と考えていることを打ち明けて妻・ぽんずが賛成してくれた形で話が始まりました。
最初に紹介したように英語が話せない・海外の経験もないボクがなぜオーストラリア留学をしようと考えたかはこちらの記事でまとめてあります。
オーストラリアに看護留学したダッシュのプロフィール
ここでは、ぽんずがなぜボクの海外移住案に賛成してくれたかを書いていきます。
- 日本で暮らすより楽
- 夫も海外移住したい
日本で暮らすより楽
妻のぽんずはアメリカ留学を経験して日本での暮らしより楽だったと言っています。
その大きな理由の一つは、日本では「こうでなければいけない」というステレオタイプがあり、生きにくかったとのこと。
赤の他人には気を使って接するのに、少しでも距離が近づくと急に個人的なことでもお構いなし。

心のパーソナルスペースに入ってきて、自分の価値観を押し付ける人が苦手
こんな人が多い日本に、ぽんずはうんざりしていました。
海外に出て日本とアメリカを比べたからこそ、もう1度「海外に出たい」気持ちが強くなっていたそうです。
夫も海外移住したい
ボクの自己紹介記事でも書きましたが、海外移住したかった理由は「海外に住んでみたい」という単純な好奇心です。
そのことを妻に打ち明けるとすんなりと受け入れてくれました。
多くの家庭では夫が突然「海外移住したい」と言うと驚かれると思います。
しかし、ぽんずの経験からは

私も海外に住みたいしちょうどいい!行ってみよう!なんとかなる!
ボクは戸惑ったり、反対されると思っていたんですけど…
夫の留学に付いていく妻の気持ち

世の中の奥様方の多くは旦那さんが「オーストラリアに移住したい」と言い出すとビックリすると思います。
しかし当時のことを振り返ってみるとこんな感じでした。

夫婦で海外移住するって言ったとき不安はなかった?

また海外で生活できるから楽しみ。英語も仕事もきっと何とかなるよ

自分が留学生になるんじゃなくて「ついていく家族」になることをどう思ってた?

自分も「何かしないと」と思ってたけど、バイトして留学費用稼ぐつもりだった。お互いやることあるし「ついていくとか、専業主婦になる」みたいな感覚はなかったかな
ボクはぽんずを「オーストラリアで生きていくための相方」だと思っています。
それは夫婦共働きで生活していくことを理解して移住したこと、そして全く新しい環境に2人だけで飛び込んだからです。
夫婦で海外移住する大変さ

日本で新婚生活をスタートするだけでも大変ですが、同時に夫婦で海外移住をしたわが家では更に大変なことがありました。
妻・ぽんずに聞いてみても「あんまりない」とのこと。
彼女は留学や海外移住の大変さよりも下で紹介する「ボクの不安」に対処する方が忙しかったのでしょう。
本人を目の前にしてそんなことは言えないとは思いますが。
- 新しいことが一度に起こった
- 大きすぎる留学費用
- 不安の原因が多すぎる
新しいことが一度に起こる
結婚して一緒に住むことになると起こる問題の1つが「ライフスタイルをどうやって築くか」です。
ボクはこんな初体験でかなり混乱していたと思います。
- 初めて海外に住む
- 英語も全然話せない
- シェアハウスで他人と住む
すべてが同時に降りる精神的なストレスと、どう対応するのか誰にも聞けない大変さがありました。
しかし生活が落ち着いてくると、その家が自分の本拠地だと感じました。安心感が増して自然に解決していった様に感じています。
大きすぎる留学費用
留学費用が高かったのも海外移住のハードルを上げていました。1人で留学するより多くなりますから。
最終的に4年間の留学費用(学費や生活費すべて含む)は約1,400万円になりました。どこにそんなお金があったんでしょう。
留学したての頃はまだ総額を知る由もありませんでしたが、学費のことを考えただけで憂鬱でした。
- ちゃんと支払えるのか
- どのくらい仕事をするのか
- もし看護師になれなかったらすべてが無駄になる
心配性なので、こんなことを考えていると節約のことばかり考えて勉強に集中できなくなりました。
オーストラリア留学のための貯金・節約方法に関してはこちらの記事でまとめてあります。
>>本気でオーストラリアに留学・ワーホリするなら知っておきたい貯金・節約術12選
しかし、ぽんずも頑張って働いてくれていたので「ツラいのは1人だけではない」ことを意識したときから心を強く持てるようになりました。
この問題は最後の学費の支払いの目途がたったことで解消しました。
次から次へと不安が涌きでる
上でも紹介したような「大きな課題」が定期的に起こるのも大変でした。
- 語学学校が始まると「英語を話せるようになる実感がわかない」
- 大学に編入後は「単位を落とさずに卒業できるか」
- ビザの有効期限が近づいてくると「永住権がとれるか」
- 大学卒業間近になると「将来仕事に就けるのか」
とにかくどんどん新しい不安が押し寄せてくる感覚で、海外生活を楽しむような余裕もありません。
精神的に不安定になった時期が何度もありましたが、毎回、妻・ぽんずの「何とかなる」という楽天的な考え方に支えられて乗り越えてきました。

これだけ努力して無理ならしかたないよね
という言葉に自分の努力を認められている嬉しさと「もう少し頑張れるかも」という活力が沸いてきたのを覚えてます。
30代で海外移住をした夫婦の自己紹介でした

海外移住に興味があってもなかなか自分の境遇と似た人がいないと、欲しい情報は探しにくいですよね。
そんなあなたに向けてわが家のプロフィール紹介をしました。
わが家の特殊な点は
- 日本で出会い結婚後オーストラリアに移住した
- 夫が看護師で大学に通う
- 妻は留学経験があり海外移住が楽しみだった
- 新婚なのに半年間は別居していた
こんな状況で多くの人には参考にはならないかもしれませんが、これから移住をする方に役立てばと考えています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。