あなたは給料を交渉することに迷いがありますか?
実際に日本人が年収を交渉することはかなり少ないのです。
しかしこのままだと貰えるはずの給料を貰わずに、かなり多くの金額を損していることになります。
この記事では海外で働いている日本人が交渉をすべき5つの理由を統計データを用いて説明します。
今まで給料交渉を迷っていた人も、動機が見つかると動き出せるのではないでしょうか?
目次
【結論】海外在住の日本人は給料交渉をするべき

詳しい理由は後の章で説明しますが、日本人は給料交渉をしてもっと高い給料を得られるし、得るべきです。
日本人が給料交渉をするべき5つの理由
- オーストラリア人と移民の平均年収の差が大きい
- 多くの人は給料交渉の余地を残している
- オーストラリアでは給料交渉が普通
- 日本人の多くが給料に満足していない
- 多額の留学や移住にかかる費用をすでに支払っている
これらの理由から移民である、我々日本人が外国でもう少し経済的自由を手に入れるには給料交渉が必要です。
またこれらの背景から導き出される解決策も一緒に考えて、後述しています。
理由1、オーストラリア人と移民の平均年収の差が大きいから

まずオーストラリアの労働者の平均年収を見るところから始めます。
ABS(統計局)が2020年に発表したデータでは、フルタイム労働者の平均年収は$88,972です。
その一方、少しデータは古くなりますが、2016-2017年度の移民の平均年収は、独立技術ビザの保持者で$62,969。配偶者ビザ保持者で$48,802。
比較している期間が少し違うので完全には言い切れませんが、移民の方が約$2万~$4万も少ないことが分かります。
理由として考えられるのは
- 言語の壁
- 家族や知り合いの助けがない
- 働き始めるまでに時間がかかる
- 基本的な制度を熟知していない
オーストラリアの働くすべての労働者のに与えられた権利については【誰も教えてくれない】オーストラリアで働くのに知っておくべきお得な8つの制度の記事でまとめています。
これら多くの不利な点があるので、オーストラリアに住んでいる日本人の人ももっと給料交渉するべきです。
理由2、給料交渉の余地を残しているから

給料交渉しなかった多くの場合、労働者が受け取る給料は雇い主が最初に提示した金額になります。
それは働く側の知識や経験を反映されていない、言わば「中・中の下レベル」であることが多いです。
もちろん雇用者もできるだけ人件費を押さえたいのは理解できます。
ボクは看護師ですので給料交渉前に確認してみると、health care-nurseの部門でみごとに中央より少し低い位置にいました。
その時はガッカリしましたが、これは裏を返せば「交渉をすれば成功の可能性は高い」ことを意味していました。
これは他の業界でも応用できると考えています。
入職時によっぽど給料についてしっかりと雇い主と話さない限り、あなたの年収は平均値止まりになるのです。
これも同時に給料交渉が高い確率で成功する可能性を秘めている、という事になります。
理由3、オーストラリアでは給料交渉が普通な環境だから

日本では給料交渉はあまり馴染みがないかもしれませんが、オーストラリアでは一般的です。
こちらの記事では同僚のメリッサの給料交渉についてインタビューを載せているのでご覧ください。
【インタビュー】海外で給料交渉の体験談をオーストラリア人に聞いてみた
彼女の他にも給料交渉をする知り合いが何人もいますし、オーストラリアにおいて給料交渉は一般的だと考えられます。
反対に上司の視点から見てみましょう。
アメリカの雑誌フォーブスの調査では約70%のマネージャーが給料や条件面での交渉されることを予測しています。
オーストラリアとアメリカの違いはあるので、完全に一致していないことは理解していますが、欧米諸国の一員として似た傾向があると考えるのが妥当でしょう。
つまりオーストラリアも給料交渉が当たり前に行われていると言えます。
理由4、日本人の多くが給料に満足していないから

これは世界、過去、未来どこを切り取っても共通の悩みかもしれません。
こちらの記事によると、日本人の80%が現状の給料に満足していのです。
しかも給料交渉できない、またはできることを知らないのが現状だと思います。
それが海外在住者になると更に状況は悪化します。
海外在住者が満足な給料を得られない理由
- 英語で交渉できない
- 良い給料の会社で働けない
- 交渉するのが怖い
自国でも給料が低くて悩んでいるので、海外にくると更にハードルが上がることは理解できると思います。
結果として、日本にいても給料額に満足度が低い日本人は、海外に出ると更に低下することでしょう。
理由5、多額の留学や移住にかかる費用をすでに支払っている

留学や移住には大きな費用が掛かるのはご存じだと思います。
移住に掛かる費用の例
- 学費
- ビザ費用
- 新しい家具
- 日本よりも給料が低下
など日本にいれば必要のないものに莫大なお金がかかります。
留学にかかった費用はトータルで1,600万円ほど。
つまり、移住のために大きな先行投資をした日本人は大きな経済的ディスアドバンテージにあると言え、これが最後の給料交渉のための理由です。
まとめ
給料交渉はしようと思ってもなかなか実行できないものです。
日本人は給料交渉に慣れていないかもしれませんが交渉にチャレンジしてほしいと思います。
理由は以下の5つです。
- 移民の平均年収の低さ
- 雇用時の平均的またはそれより低い給料
- 上司の意識の違い
- 日本人はもっと給料が欲しい
- 移住による費用の積み重な
統計について色々話してきました。
しかしボクは心から持っているのは
「日本人の真面目さと、その働きぶりは世界に出ても誇れる」という確信です。
ただ一歩を踏み出す勇気がない、踏み出すための方法も知らないという現実があることも事実。
だからこそ「もっと給料を貰っていいんだよ!」と声を大きくして言いたいんです。
方法さえ理解できれば給料交渉は絶対に成功すると確信しています。
ボクでさえ成功したので、きっとあなたも成功すると思っています。
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