オーストラリアでは会計年度が6月で終わることはご存じですよね?
つまり7月からは新しい年度が始まります。
そして、その前には1年のまとめ「パフォーマンスレビュー」を行う会社が多いのです。
パフォーマンスレビューとは今年度に
- 何をどのくらい達成できたのか?
- 目標に達成していないこと、解決策
- 来年の課題は?
ということを上司と話し合う場。簡単に言うと「今年の反省会」のようなもの。
それに伴って、多くのオーストラリア人が行うのが給料交渉です。
この記事では職場の同僚が交渉して見事に時給を上げてもらったので、話を聞いてまとめたものです。
オーストラリア人が実際に
- どのように交渉をとらえているのか?
- どのぐらいの人が交渉するのか?
- どのように給料交渉するのか?
など生の声を綴っていきます。
ボクの給料交渉の体験談は
>>【体験談】海外で給料交渉してみた。年収アップでウハウハ大作戦inオーストラリアから読んでいただけます。

メリッサの簡単なプロフィール


Good day, mate!メルボルン出身のメリッサです。
オーストラリア人のメリッサ(本人の希望にて仮名)は、ボクが働いている介護施設にスタッフとして最近就職しました。
アシスタント(PCA)としての仕事以外に、歯科助手としてクリニックで働いています。
真面目で気さくな人柄から一緒に働きやすくて、とても助かっています。
給料交渉の簡単な概要


Dash聞いてよ。
給料上げてもらう交渉したら、$3上げて貰ってさ、嬉しかったわ。フッフー!

おめでとう、凄いね!その話を詳しく聞かせてよ。

しかも、1か月分遡って支払ってくれて嬉しかった♪

交渉って聞くと難しそうやけど、意外と簡単に給料を上げて貰えたってこと?

そうね。まあ、いくつかやることはあったけど、難しい交渉じゃなかったよ。
給料交渉の流れ

交渉の流れとしてはパフォーマンスレビューの時に、いきなりお願いしたってこと?

一応その前にやったことはあるよ。
・契約書の仕事内容を確認した
・頑張り、新しい役割を振り返る
そして面談の時に全部を話して「給料上げて!」って言ってみた。

仕事を頑張ることと、事前の準備が大切なんやね。

そうね、実績がないと交渉できないからね。
オーストラリアではみんな給料交渉をするの?


メリッサの友達とか、知り合いの人も、みんな給料の交渉って普通にするん?

んー、半分より多めって感じかな。
こういうことに全く興味のない人もいるし、毎年交渉をしてどんどん給料が上がる人もいるよ。

知り合いの人なんか、20年以上も同じ職場で働いているけど、1回も交渉したことない人もいるし、人それぞれじゃない?

私のイメージでは、年齢が上の人はあんまり交渉してないイメージ。
逆に若い人は生活も大変だから、給料あげたい!っていうイメージがある。

欧米人、特にアメリカ人みたいにバリバリ交渉して給料上げてもらうっていうイメージがあったけど、考え方は人それぞれで全然違うんやね。

そうね、保守的というか、あまりお金の事を話さない人も沢山いるから考え方は、全然人によって違うね。

あと、条件(EBA)が決められていと交渉できない場合もあるみたい。
交渉が失敗した時の心配は?


失敗したらどうしよう、
クビにされる、とか考えなかった?

え?全然考えてない。それよりも
・4年間も同じ給料で働いた
・新人教育も忙しかった
・新しい役割を貰うのは信頼されてる証
だから当然でしょ。

なるほど、
経験年数
新しい役割
上司の信頼

日本人って給料の交渉しないの?

日本ではあんまりしないよ。
交渉するとしたら色々と心配する人は多いと思うよ。

オーストラリアでは失敗してもクビにはされないから、試してみた方がお得でしょ?
日本の給料交渉の現状


じゃあ、日本人はどうやって給料が上がるの?

日本人は会社の団体交渉で給料の値上げして貰うから、直接上司と話すことはほとんどないと思うよ。

もし、日本で交渉したら「珍しいな」って思われるかもね。
と言うより、日本の雰囲気だったら交渉しようという気が起こらんと思う。

国によって違うね。オーストラリアではトライしてみて。
給料交渉現場での会話


じゃあ、実際に面談ではどんな会話をしたん?何か特別なテクニックとか?

いや、普通に会話してお願いしただけだから覚えてないわ。

上司に「去年これだけ頑張ったから、$3上げて」って頼んだの。
そしたらすぐにOKって言われた。
$10ぐらい上げてって言ったらよかったわw

ほんとにストレートにお願いしたんやね。

そうそう、普通の会話をしてただけっていう感じ。
普段から話しやすい人だから、わざわざオークションみたいな交渉をしなくてよかったよ。
給料交渉の難しさ


これまでの話から、あんまりないとは思うけど、給料交渉をして難しかったことは?

交渉自体は難しくなかったけど、働いて実績を作ることが大変だったかな。

さっき言ってた、新人教育って仕事の時間外でやったりすることもあるの?

Now Way. Dashも知ってると思うけど、時間外では働かないわ。
仕事終わったらすぐに家に帰ってリラックスしたいもん。

ですよねw
(こういう所が外人っぽいよなぁ。ネタにさせてもらおう。)
>>【体験談】オーストラリアで就職した看護師のリアルな感想

内容を入力してください。
要点のまとめ:メリッサのケース
- 彼女の新しい役割、仕事上の頑張りをパフォーマンスレビューで話した
- オーストラリア人の知り合いの約半分が給料交渉をする
- 失敗した場合の影響をプレッシャーに感じない
- 仕事を任されるのは信頼の証なので失敗するとは思っていなかった
- 難しさは交渉自体ではなく、そのための実績を作ること
- 「$10、いや$5、間をとって$7」と数字を争うような交渉をしない
- 交渉の結果、時給を$3上げて貰った
まとめ
年度末の前に行われるパフォーマンスレビューは給料交渉をするための絶好のチャンスです。
この記事では
- どのように交渉したのか
- 交渉のための準備
- 日本とオーストラリアの交渉の違い
など、筆者と体験者の会話を綴ってみました。
現地の人がどのように給料アップのための交渉をしているか聞けたことは、心理的ハードルを下げるためにとても役立ちました。
あなたも是非、オージーマインドでトライしてみてはいかがですか?
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