患者さんに痛みについて尋ねるとき、どのように表現すればいいのでしょうか?
この記事では疼痛アセスメントの流れに沿って使えるフレーズを解説します。
正確に痛みの状態を把握すると適切なケアができるので、ここで紹介するフレーズは丸暗記して使ってくださいね。
もっと体系的に医療英語を勉強するなら、大学で使ってた教材がおすすめです。>>海外で看護師・介護士になるなら:Cambridge English for Nursingレビュー
痛みがある患者に英語で質問する流れ
疼痛アセスメントの流れは下のようになってます。
この流れに沿って英語でどのように尋ねるか解説していきますね。
- 痛みが起こった時期
- 痛みの場所
- 痛みの強さ
- 痛みの質
- 痛みの連続性
- 痛みの増減
- 日常生活への影響
- 頓服の必要性
- 頓服の効果の確認
「いつから痛いですか?」は英語で何て言うの?
まずは痛みが起こった時期を質問しましょう。
「いつから痛いですか?」は英語で「When did the pain start?」と表現します。
- When did the pain start?
いつから痛いですか?
答えの例
The pain started three days ago.
痛みは3日前に始まりました。
「どこが痛いですか?」は英語で何て言うの?
痛みの場所を特定するためには、「Where is the pain?」または「Where does it hurt?」と尋ねます。
- Where is the pain?
どこが痛いですか?
答えの例
My back hurts.
背中が痛いです。
The pain is in my left knee.
痛みは左の膝にあります。
「痛みの程度はどれくらいですか」は英語で何て言うの?
「痛みの強さ」を尋ねる時は、「How severe is the pain?」や「On a scale of 1 to 10, how would you rate your pain?」と表現します。
これにより、患者さん自身が感じる痛みの強さを数値で表現してもらうことができます。
カルテにも記載するのでぜひとも押さえたいポイントですね。
- How severe is the pain?
痛みの程度はどれくらいですか? - On a scale of 1 to 10, how would you rate your pain?
1から10の段階だとどのくらい痛いですか?
答えの例
It’s quite severe. I’d say it’s about an 8 out of 10.
かなりひどいです。10点中8点ぐらいだと思います。
痛みの程度を尋ねることで、治療や対応の優先度を決める手助けになりますね。
「どんな痛みですか?」は英語で何て言うの?
痛みの種類や特性を知るためには「Can you describe the pain?」と質問します。
これにより具体的な特徴を理解できますね。
- Can you describe the pain?
痛みを説明してもらえますか?
答えの例
The pain is sharp and stabbing, like a needle poking me.
痛みは鋭くて突き刺すようです。針で突かれているような感じです。
この他にも痛みの種類を英語で説明するフレーズをまとめています。
>>痛みを表すオノマトペを英語で言うには?【海外で看護師になるなら】
「どのくらい痛みが続きますか?」は英語で何て言うの?
患者さんに痛みの持続時間について尋ねるには「How long does the pain last?」と表現します。
- How long does the pain last?
どのくらい痛みが続きますか?
答えの例
The pain usually lasts for a couple of hours.
痛みは通常数時間続きます。
「どんな時に痛みが増えますか?」は英語で何て言うの?
痛みが増える状況について尋ねる場合は、「When does the pain get worse?」というフレーズを使用します。
これでどんな活動や状況が痛みを悪化させるかを理解できますね。
- When does the pain get worse?
どんな時に痛みが増えますか?
答えの例
The pain gets worse when I move my arm.
腕を動かすと痛みが増します。
この質問をすることで、痛みのトリガーを特定し適切な対処法を考える手助けになります。
「痛みによる影響はありますか?」は英語で何て言うの?
痛みが日常生活にどのように影響しているかを知るために「Does the pain affect your daily activities?」と質問します。
これにより、痛みが患者さんの生活に及ぼす影響の程度を把握できます。
- Does the pain affect your daily activities?
痛みによる影響はありますか?
答えの例
Yes, the pain makes it difficult for me to walk long distances.
はい、この痛みのために長い距離を歩くのが難しいです。
日常生活動作のADLは日本語でも使いますよね。
英語ではADLsと表記します。Activities of Daily LivingなのにADLの最後に複数形のSがつくのは謎です。
「痛み止めを飲みますか?」は英語で何て言うの?
患者さんが必要に応じて薬を服用しているかを尋ねるには「Would you like to take a pain killer? 」という表現を使います。
これで頓服薬を服用するかどうか確認できます。
- Would you like to take a pain killer?
痛み止めを飲みますか?
答えの例
Yes, I would like some pain relief, please.
はい、痛み止めをお願いします。
痛み止めを表す言葉はたくさんあります。
- Painkillers
- Pain relief
- Pain medicine
- Analgesics←医療英語として痛み止めと言う時はコレ
「痛み止めは効きましたか?」は英語で何て言うの?
患者さんが痛み止めの効果を感じているかどうかを尋ねるときは「Did the painkiller work?」やと質問します。
これにより、処方された薬が痛みの緩和に役立っているかどうかを知ることができます。
- Did the painkiller work?
痛み止めは効きましたか?
答えの例
It provided some relief, but the pain is still there.
少し楽になりましたが、痛みはまだ残っています。
処方された痛み止めが患者さんにとって適切かどうかを判断するのに役立ちます。
ちなみに頓服薬はPRNという略語で表します。
- Did you give PRN analgesic for a new patient?
新しい患者さんに痛み止めの頓服をあげた?